目次
マンシュリアン法とは

マンシュリアン法はヨーロピアンルーレットで使われる戦略の一つで、4点賭けと呼ばれるコーナーベットを活用します。
数ゲームのプレイのなかで前半に強く、後半になるにつれて弱くなっていくという特徴があります。序盤で勝てば大きな利益となりますが、連敗が続けば利益が減り、6ゲーム目からは損失額が膨れ上がっていきます。
5ゲーム目までに勝てれば利益が出るので、切り上げる目安は5ゲーム目や6ゲーム目と決めておき、短期間で利益を確保することが大切です。
マンシュリアン法のメリット・デメリット

大きく勝てるマンシュリアン法ですが、実践する前にメリットとデメリットを把握しておきましょう。
マンシュリアン法のメリット
マンシュリアン法のメリットとして、以下の2つが挙げられます。
- ゲームを進めるごとに勝率アップ
- ゲーム初期の段階で勝てれば利益が大きい
勝率を高めていきつつ、大きな利益を生むのがマンシュリアン法のメリットと言えます。
マンシュリアン法のデメリット
続いて、マンシュリアン法のデメリットを確認しましょう。
- 6ゲーム目以降からは収支がマイナスになる
- テーブルリミットで戦略を中断させられる可能性がある
- 連敗すればするほど負けるリスクが高まる
攻めの戦略とも言えるマンシュリアン法ですが、連敗や長期戦には不向きな点がデメリットに挙げられます。
また、テーブルリミットが設定されているケースも注意が必要です。
マンシュリアン法の賭け方

マンシュリアン法の具体的な賭け方を説明します。実際に使う際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 使用する賭け:コーナーベット(4点賭け、9倍配当)
- 賭ける場所:コラムベット中央の数字(2・5・8・11・14・17・20・23・26・29・32・35)が出た場合、コーナーベットで賭ける場所は上下どちらともOK
- 2連敗した場合:直前のゲームで出た目を含むコーナーベットを追加(「0」が出た場合は好きな場所にベット)
- 3ゲーム以降:直前のゲームで出た目を含むコーナーベットを追加し、それぞれ賭け金を2倍にする
- ゲームに勝った場合:マンシュリアン法終了
インサイドエリアのコーナーベット
1~36の数字が表記されている部分をインサイドエリアといいます。そしてこのエリア内の数字で、1度に4つの数字に賭ける方法をコーナーベットといいます。
マンシュリアン法では、ゲームを始める前に、「1ユニット」の金額を設定しましょう。賭け金は基本的にユニット単位で、設定した1ユニットの金額(例えば1ドル)をコーナーベットで好きな場所に置きます。
ゲーム進行の具体例
マンシュリアン法は、ゲームに負けるたびに、直前の結果で出た目を含んだコーナーベットの賭けを追加していきます。そして、2連敗までは1ユニットを賭け金としてベットしていきます。3ゲーム目以降は、負けるたびに各コーナーベットに賭けた金額を2倍にしてゲームを進めていきます。そして、勝った時点でマンシュリアン法は終了となります。
【1ユニット5ドルで賭けを行った場合】 | ||||||
ゲーム数 | 賭け金 | 賭け | 勝敗 | 出た目 | 累計損益 | 攻略法の使い方 |
1 | 5ドル | (1)31,32,35,34 | × | 3 | −5 | 任意の場所にコーナーベットで1ユニット賭ける |
2 | 10ドル | (1)31,32,35,34 | × | 26 | −15 | 直前に出た目を含んだコーナーベットを追加 |
(2)2,3,5,6 | ||||||
3 | 30ドル | (1)31,32,35,34 | × | 10 | −45 | 直前に出た目を含んだコーナーベットを追加。 |
(2)2,3,5,6 | 各コーナーベットの賭け金を2倍にする。 | |||||
(3)26,27,29,30 | ||||||
4 | 80ドル | (1)31,32,35,34 | × | 12 | −125 | |
(2)2,3,5,6 | ||||||
(3)26,27,29,30 | ||||||
(4)7,8,10,11 | ||||||
5 | 200ドル | (1)31,32,35,34 | ○ | 29 | −325 | マンシュリアン法成功のため終了 |
(2)2,3,5,6 | ||||||
(3)26,27,29,30 | ||||||
(4)7,8,10,11 | ||||||
(5)8,9,11,12 |
マンシュリアン法の実践例

実際にマンシュリアン法を実践した賭け方を説明します。
ゲームを始める前の準備:1ユニットの賭け金を設定する
マンシュリアン法での賭け金の単位は、1ユニット・2ユニットといったユニット式。例えば、1ユニットが5ドルの場合は、2ユニットで10ドルです。
1ユニットの金額が高いほど、勝った時の利益も大きくなります。しかし、1ユニットの金額が高い場合は負けた時のリスクも大きくなり、元手の資金もある程度の額が必要です。基本的には1ドルといった少額から始めるのがおすすめです。
実践:1ゲーム目
以下の実践では、1ユニット1ドルに設定します。1ゲーム目は、好きな場所にコーナーベットをします。
- 1ユニット(1ドル)を「31・32・34・35」の4つの数字にかかる場所にコーナーベット
- 出た目は「2」
ベットした金額は負けとなり、累計損益はマイナス1となりました。
実践:2ゲーム目
直前のゲームで負けた場合、2ゲーム目以降は直前で出た目を含む数字にコーナーベットを追加していきます。
- 1ゲーム目のコーナーベット「31・32・34・35」
- 直前に出た目「2」を含む「2・3・5・6」の1カ所
- 出た目は「13」
合計2カ所に1ユニットずつベットしましたが、負けたのでベットした金額は没収され、累計損益はマイナス3ドルに。
実践:3ゲーム目
直前のゲームで負けたので、直前に出た目を含むコーナーヘッドをさらに追加します。
- 1ゲーム目「31・32・34・35」
- 2ゲーム目「2・3・5・6」
- 直前に出た「13」を含む「13・14・16・17」
- 出た目は「27」
2連敗以降は、それぞれの賭け金をすべて2倍にするため、3カ所の1ドル賭けをすべて2倍にした6ドル(6ユニット)を賭けます。負けたので、3カ所のコーナーベットに賭けた金額は没収され、累計損益はマイナス9ドルです。
実践:4ゲーム目
また直前のゲームで負けたので、直前に出た目を含むコーナーヘッドをさらに追加します。
- 1ゲーム目「31・32・34・35」
- 2ゲーム目「2・3・5・6」
- 3ゲーム目「13・14・16・17」
- 直前に出た「27」を含む「26・27・29・30」
- 出た目は「9」
賭け金は、直前のゲームで各コーナーベットに賭けた2ドルをそれぞれ2倍にした16ドル。そして、4ゲーム目の結果は「9」でした。結果的に負けたので、累計損益はマイナス25ドルになりました。
実践:5ゲーム目
同様に、直前のゲームで負けたので、直前に出た目を含むコーナーヘッドをさらに追加します。
- 1ゲーム目「31・32・34・35」
- 2ゲーム目「2・3・5・6」
- 3ゲーム目「13・14・16・17」
- 4ゲーム目「26・27・29・30」
- 直前に出た「9」を含む「8・9・10・11」
- 出た目は「32」
賭け金は、5カ所4ドル賭けをそれぞれ2倍にした40ドル(40ユニット)です。次第に賭け金が多くなってきているのがわかります。そして、5ゲーム目では「32」が出たので、勝ちました。
32の数字を含んだコーナーベットの賭け金は8になるので、9倍配当で合計72ドルが支払われます。この時点での利益は、72ドルから5ゲーム目の賭け金40ドルを引いた32ドルです。累計損益を見ると、プラス7ドルとなりました。
実践:6ゲーム目
直前の5ゲーム目で勝利したので、マンシュリアン法は終了となります。マンシュリアン法を再スタートさせる際は、直前のゲーム結果で出た目を含む数字のコーナーベットを再度行い、これを繰り返します。これまでの流れを表で見てみましょう。
【実践例6ゲームの結果】 | |||||
ゲーム数 | 賭け金 | 賭け | 出た目 | 勝敗 | 累計損益 |
1 | 1 | (1)31、32、34、35 | 2 | × | −1 |
2 | 2(各2ドル) | (1)31、32、34、35 | 13 | × | −3 |
(2)2、3、5、6 | |||||
3 | 6(各2ドル) | (1)31、32、34、35 | 27 | × | −9 |
(2)2、3、5、6 | |||||
(3)13、14、16、17 | |||||
4 | 16(各4ドル) | (1)31、32、34、35 | 9 | × | −25 |
(2)2、3、5、6 | |||||
(3)13、14、16、17 | |||||
(4)26、27、29、30 | |||||
5 | 40(各8ドル) | (1)31、32、34、35 | 32 | ○ | 7 |
(2)2、3、5、6 | |||||
(3)13、14、16、17 | |||||
(4)26、27、29、30 | |||||
(5)8、9、10、11 | |||||
6 | 1 | (1)32、33、35、36 | - | - | - |
マンシュリアン法は、負けるたびにコーナーベットしていく場所(数字)を増やしていくことで、勝率を高めながら利益を出せる攻略法です。
マンシュリアン法の注意点

勝率が高い分、リスクも高くなるマンシュリアン法。以下に注意点をまとめたので、確認しておきましょう。
連敗時の損失額と必要な資金
負けるたびにその時に出た目の周囲にチップを追加していくため、連敗することで勝率も高まります。
2連敗するまでは1ユニット単位の金額はマイナスになり、その後はすべてのコーナーベットの賭け金を2倍にしていくように、連敗すればするほどリスクが高まっていきます。
特に、4連敗までの賭け金はそこまで増幅しませんが、5ゲーム目からの賭け金や損失額は増大していきます。連敗で勝率が高まる一方、元手となる資金が必要なので注意が必要です。
必勝法であっても失敗を想定しておく
マンシュリアン法が失敗し、損失が大きくなる場合には以下の2つが考えられます。
- 元手となる資金の限界
- テーブルリミット
マンシュリアン法は、軍資金がなければ継続できないため、損失が出たまま終了してしまう可能性があります。
ルーレットには、「テーブルリミット」という賭け金の下限・上限が設定されていることがほとんどです。下限は「ミニマムベット」、上限は「マキシマムベット」と呼ばれるので、覚えておきましょう。
ゲームに参加するためにはミニマムベット以上の金額を使う必要があり、1ゲームの賭け金はマキシムベット以下でないとゲームに参加できません。テーブルによって異なる場合があるので、プレイ前に必ず確認しましょう。
6ゲーム目以降は損失額が加算される
マンシュリアン法は連敗すればするほど勝率が上がりますが、連敗すればするほど利益率がアップしていくわけではありません。5ゲーム以内に勝てればプラスになりますが、6ゲーム目以降はマイナスになっていく点に注意しましょう。
まとめ

マンシュリアン法で利益を上げていくためには、5ゲーム以内で勝つことが必須です。6ゲーム目以降は勝ったとしても損失額が多くなるので、深追いは避けましょう。勝率を上げるためにも、6連敗を目安にプレイすることをおすすめします。
また、マンシュリアン法は連敗とともにベット金額や損失額が大きくなるので、資金に余裕がない場合は1ユニットのゲーム回数を増やし、チップを2倍にする回をずらすのが良いでしょう。
まずは少額から、ルーレットに挑戦してみるのがおすすめです。