ハウスエッジって何？計算方法や各ギャンブルのハウスエッジを解説

ハウスエッジとは？

ハウスエッジとは、ギャンブルの運営側である胴元の取り分のことです。日本語では控除率と呼ばれています。また、100％からハウスエッジを引いた割合は還元率と呼びます。

胴元とは、カジノゲームはカジノ側、競馬で言えば競馬場のこと。胴元がいるゲームでは、賭けた金額が100％あなたのものになる保証はありません。つまり、全てのギャンブルは胴元が最終的に勝てるようにできているのです。

ハウスエッジは、平均的な損失の金額と定義されています。例えば、同じ10,000円を賭けたとしてもハウスエッジが低いルーレット（ヨーロピアン）と宝くじ・競馬では、平均的な損失金額が変わります。

ギャンブルの種類	ハウスエッジ
宝くじ	45.70%
競馬	25.90%
ルーレット（ヨーロピアン）	2.70%

例えば、宝くじに賭けた場合のハウスエッジは、45.7％なので、平均損失額は4,570円。一方、ルーレット（ヨーロピアン）の場合は、2.7％なので、わずか270円です。どちらがより稼ぎやすいかは明白ですね。

このように、ハウスエッジが低いゲームの方が、胴元の取り分が少ないので、ギャンブルの参加者が勝ちやすくなります。

ハウスエッジがあるギャンブルでも勝てる人はいる

ハウスエッジの存在するギャンブルでは、必ず「胴元が勝つ=ギャンブルに参加したあなたが負ける」というわけではありません。なぜなら、同じギャンブルをしても全員が負けるとは限らないからです。

例えば、宝くじは胴元が勝ちやすいギャンブルですが、宝くじを買った人の中には高額当選（10万円以上）の当たりを引いている人もいます。

また宝くじの場合は、完全に運が支配するゲームですが、カジノは違います。運の要素もありますが、きちんと戦略を立ててゲームをすれば、実力で勝つことも可能です。中にはプロやアマチュアを問わず、カジノだけで生計を立てている人もいます。ギャンブルをする場合、ハウスエッジがどのぐらいなのか、あらかじめ理解してからやるようにしましょう。

ハウスエッジの計算方法や仕組みとは？

ここからは、ハウスエッジの計算方法についてルーレットを例に解説します。ルーレットには、アメリカンタイプとヨーロピアンタイプのものがありますが、下記のようにルーレットの出目の数が異なるため、それぞれのハウスエッジに違いが生まれます。

ルーレットの種類	ハウスエッジ	ルーレットの数字	計算方法
アメリカンタイプ	5.26%	0,00,1〜38	（1−36÷38）×100=5.26％
ヨーロピアンタイプ	2.70%	0,1〜36	（1−36÷37）×100=5.26％

数字を当てた時の配当率はどちらも36倍ですが、アメリカンタイプのルーレットはヨーロピアンタイプのルーレットよりも出目の数が3つも多いのが特徴です。

そのため、アメリカンタイプよりもヨーロピアンタイプのルーレットの方が当たる確率が上がるので、ハウスエッジも低いのです。

ギャンブルによってハウスエッジは違う

ギャンブルによってハウスエッジは違います。ギャンブルを始める場合は、各ギャンブルのハウスエッジを理解した上で、初めましょう。

各ギャンブルのハウスエッジ一覧表

以下の表は、各ギャンブルのハウスエッジです。

ギャンブルの種類	ハウスエッジ
宝くじ	45.70%
toto	49.60%
競馬	25.90%
競艇	25.20%
競輪	25.00%
パチンコ・パチスロ	10％〜15％
カジノゲーム	1％〜5％
ブックメーカー	2％〜10％前後

カジノゲームに比べて、日本の公営ギャンブルは、とてもハウスエッジが高いことがわかりますね。なお、ギャンブルの種類によっては、法律でハウスエッジが決められているものと、店舗の裁量に委ねられているものがあります。

法律によって決められている	・宝くじ
	・toto
	・競馬
	・競艇
	・競輪など
店舗ごとにバラバラ	・パチンコ
	・パチスロ
	・カジノゲーム

各カジノゲームのハウスエッジ一覧表

次にカジノゲームのハウスエッジを比較してみました。

カジノゲーム	ハウスエッジ
ルーレット（アメリカンタイプ）	5.26%
ルーレット（ヨーロピアンタイプ）	2.70%
バカラのプレイヤー	1.24%
バカラのバンカー	1.06%
バカラのTIE	14.36%
ブラックジャック（ベーシック戦略）	0.4％〜0.6％
クラップス（パス・ラインに賭けた場合）	1.41%
クラップス（ドント・パスに賭けた場合）	1.36%
スロット	1％〜5％
ビデオポーカー	0.1％〜5％
ポーカー（テキサスホールデム）	5%
カリビアンスタッドポーカー	1.81%
大小（賭け方による）	2.8％〜47.18％